2011年03月21日

風評被害と対応

見えないものに対する恐怖というのは小さな頃から植えつけられている
お化けや妖怪、怖くなかった記憶が無い人などいないだろう

食べ物を粗末にすると出てくる「もったいないお化け」だったり
秋田の「なまはげ」なんて古くから伝わる伝統でさえある

これらに害はない

なぜならば、現実の事象ではないのだから
もっとも、見えるという人はいることは否定しないし
見たことがあるという人がいるのも事実だ

ただし、見える人は圧倒的に少数派だ

しかし、被害を受けたという人はどの位いるのだろう
こうなると、更に皆無なのではないだろうか

今回、福島の原発で放射能汚染のため
タクシー乗車を拒否されたり
福島の被災地から来たというだけで、宿泊を拒否されたりする人がいるそうだ

こういった情報は、ツイッターなどで
あっという間に広がっていく

海外からの日本人の規律と冷静さは感嘆とともに評価されているが
それに対する、政府の無策と対応の悪さは悪化の一途を辿っているような気がする

風評被害が広がることは
原発の問題が発生した時点で想定できることだ
現にブログ上やネットのなかでは言われてきている

情報を一元化できず
東電だけに対応をまかせて、二の手三の手がこれほど後手後手に回っては
命がけで現場対応している自衛隊、消防、警察の足を引っ張っているとしか言いようが無い

責任転嫁ばかりで、検察や海上保安庁に責任をなすりつけたように
今度は自民党や野党にも協力してくれないと責任をなすりつけ始めた

「国民が聞く耳をもたなくなった」などどのたまった
元総理をはじめ、どうしてこうなるのだろうか


風評被害を抑えることができるのは、時の政権以外にないのである
メディアがどれだけ、気をつけるように言ったところで
本当の情報を握っているのは、時の政権しかないのだから

おそらく、風評被害の原因をマスメディアのせいにするのではないか
次は、そんな発言が聞こえてきそうだ


「震災で被害を受けたのは、被災者よりも民主党だ」と

きっとこうつぶやく一言が暴露されるのではないだろうか

やるべきことは山ほどある
廃棄されている車の撤去が、対応の遅れをもたらしている
昨日、生存者が確認された
まだ生きている人がいるはずだ
一刻も早く、時限立法なり震災対策用の法律を通してもらいたい

法を遵守すべき公務員では、こういった対応が遅れるのは仕方がない
今こそ、本当の政治主導の姿勢をみせてくれないだろうか

見えないことは恐ろしいことが
たとえそれが害のないものだとしても

しかし今回は違う
放射能の汚染は、見えないだけではないのである
原爆の被害を受けた、日本人が一番よくわかっているのではないだろうか



Posted by だてっぴ at 12:44│Comments(0)風評
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